賃貸マンションでペットを飼うといっても、全て自由にできるわけではないので、飼い方を知っておくことが大切です。猫には猫の特徴があるので、ストレスがたまらない空間の確保と猫のしつけをして快適に暮らしましょう。

賃貸ペットの飼い方:猫と快適に暮らすポイント

猫は基本的に室内で飼いましょう

賃貸マンションなどで猫を飼う場合、廊下などの他の住人の共有スペースを汚さないためにも、室内で飼うことが基本になります。
もし賃貸マンションから猫が外に出てしまい、足が汚れていたら綺麗にしてあげましょう。
また、一番問題なのが猫のトイレです。尿や便から出る臭いが近所迷惑になるので、ベランダに置いておくのは避けたほうが良いでしょう。
猫を外に出さずに基本は室内だけで飼うということは、感染症や交通事故を防げるので、猫を飼ううえで大変おすすめです。

猫には遊べる空間を作ってあげましょう

猫はじゃれて遊ぶことで、エネルギーを発散し、さらに精神の安定効果も得ていると言われます。
猫ジャラシなどの市販の猫用オモチャや、日常にあるもの(ビニール袋を丸めたものや、ひもなど)を使って、遊ばせてあげると大変満足します。
また、猫は高いところで部屋全体が見下ろせる場所でくつろぐのが大好きなので、猫棚や猫階段をリフォームリノベーションするのもオススメですが、棚やタンス、冷蔵庫の上などを猫が歩いたりくつろいだりできるようなスペースにしてあげるのも良いでしょう。

猫は一匹より二匹が楽しい

猫は自由気ままなイメージがあるので、1匹でいるほうが好きと思われがちですが、決してほかの猫との接触が嫌いなわけではありません。
むしろ猫2~3匹でいるほうが一緒に遊べる上に適度な緊張関係が生まれて精神的にはいいと言われています。
賃貸マンションでは日中留守にすることが多いので、複数の猫を飼うことで猫のストレスも解消されます。
ただし、賃貸マンションの場合、空間も狭いことからせいぜい2匹程度にしておくのが良いでしょう。
4匹以上はストレスが溜まってしまう可能性が高いので注意しましょう。
また、2~3匹の猫を飼う場合、それぞれの猫にお気に入りの「居場所」を作ってあげることをおすすめします。 猫は複数でいても、人間といても、孤独になれる時間が必要なので、「高い所」や「狭い所」を意識して与えてあげると良いです。

賃貸ペットの飼い方:猫の管理

猫の食事は総合栄養食・肥満にならないように

猫の食事では、人間同様ですが偏った内容にならないように、栄養のバランスを考えることが大事です。
基本的には「総合栄養食」と表示されているキャットフードを食べさせるようにしましょう。
また猫は、一度飲んで時間が経った水は飲まない傾向があるので、新鮮な水を汲みなおして飲ませてあげましょう。そして人間同様、猫も食べる量と運動量のバランスがつり合わないと肥満になってしまうので、食べる量をうまくコントロールしてあげましょう。

猫のトイレは常に清潔に!置く場所も考えて

猫は決まった場所で排泄する習慣があり、新しい環境でもトイレはすぐに覚えるという大変お利口な動物です。
用意するトイレの数は「猫の数+1」です。1匹の猫を飼っていたら、2つトイレがあると掃除しているあいだに別の方を使えるので便利です。猫は非常に清潔好きなので、トイレは常に綺麗にしてあげてください。トイレが汚れていると、そのトイレでしないで我慢してしまうので、膀胱炎になる可能性もあるので気をつけてください。 猫用トイレの砂は猫の好みもあるので、最初はいろいろ買って試してみるとよいでしょう。
賃貸マンションなどの限られた空間でトイレを置く場所は、よく通る廊下やエサ場のそば、ベランダは避けたほうが良いでしょう。落ち着いて用が足せなくなるので、人があまり通らない廊下の端や、玄関の端などが良いかもしれません。

猫のグルーミングは毛が散らばらないように!

猫は毛のお手入れ(グルーミング)がとても好きです。猫が自分で毛づくろいするのも、飼い主からグルーミングをしてもらうのも両方好きですが、飼い主が猫をグルーミングする場合、猫の毛が飛び散らないように注意することが大切です。猫の毛は軽くて飛びやすいため、あちこちに猫の毛が・・・ということになります。
賃貸マンションなどの室内でグルーミングする場合は、ブラシなどを使わずに衣類などのゴミを取るコロコロが役立ちます。一度カーペットなどで粘着を弱めてから、猫の毛をコロコロで撫でてあげると飛び散らずにお手入れできるので、おすすめです。
コロコロの真新しいテープの面で直接猫の体にはやらないでください。粘着力が強すぎて、毛が抜け過ぎたり一箇所だけ多く抜けてしまう可能性があるので注意してください。

賃貸ペットの飼い方:猫の本能に対するしつけ

猫の本能:マーキング(スプレー)

オス猫は自分の縄張りを作る為に、尿をかけ「マーキング」をします。
賃貸マンションの室内でのマーキングの際、いつもしてしまう場所に棒を立てておくと、 猫はその棒にお尻をこすりつけ、満足する場合もあります。
しかし、猫の本能によるものなので、こればかりはしつけが出来ません。
スプレーによるマーキングの臭いは部屋にしみ込んでしまうため、その都度猫を怒るようになってしまいかねないので、かわいそうと思っても大抵オス猫をマンションで飼っている方は去勢手術をすることが多くなっています。

猫のしつけ:爪とぎ対策

猫のしつけで結構大変なのが、爪とぎです。賃貸マンションの部屋の柱や壁などで自由に爪とぎしてしまっては、部屋中傷だらけになってしまいかねません。
猫の爪とぎで家具や壁が傷つく前に、猫を飼ったらすぐ市販のつめとぎ器を用意しましょう。
また、留守中の爪とぎが心配な方は、ペット専用の爪とぎ防止効果のある壁紙にリフォームするのもオススメです。

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