ペット不可の賃貸物件で猫を飼ってしまった場合の退去費用って?
より快適なペット可賃貸マンション、そして賃貸でありながら自由にリフォームできる物件の提供をしています「オーダーメイドする賃貸」です。
実は最近、ペットに関するこんなご質問をいただいています。
「ペット不可賃貸マンションなのに、ペット(猫)を飼ってしまった。退去時に高額なリフォーム費用を請求されるのですか?」という不安交じりの切実な質問です。
200万円請求された人や裁判沙汰になった人もいるという話もあったりするので、不安も倍増ですよね。 では本当はどうなのか?以下にご紹介します。ご一緒に見ていきましょう。
ペット不可賃貸でペットを飼った時の退去費用
ペット不可賃貸で内緒で動物を飼っていた場合、退去時には高額なリフォーム代を請求されたり、または意外と何事もなく退去できたというケースなど、実にさまざまです。
ペット不可賃貸で犬や猫などの動物を飼うことは確かに契約違反ですが、それ程重大に考える必要もない、というのがほとんどのようです! 言い換えれば、違反ですが犯罪ではありません。
では退去時にどこまで負担する場合が多いのかといえば・・・
借主であるあなたが「故意・過失で汚損・破損させた場合は、その修繕費用を負担する」と、ほとんどの賃貸契約書には書いてあると思います。
ですから、ペットが付けてしまった壁の傷や臭いなどに対する修繕費用、リフォーム費用はもちろん負担することになるケースが多いです。
内緒でペットを飼ってしまったことへの謝罪は必要になりますが、だからといって大家さんの高額な修繕費の請求に黙って従わなければならないことはないでしょう。
※原則的には、賃貸物件の通常使用・自然損耗については、大家さん(貸主)が負担するものです。 退去時にあなたが綺麗に掃除し、公共料金等を清算して鍵を引き渡せば、1円も負担する必要はありません
ペット不可賃貸で猫を飼ってしまっても、高額なリフォーム請求には注意!
賃貸物件の退去時には、できる限り綺麗に掃除して引き渡したとします。
猫の爪とぎなどでのひっかき傷で、クロス貼替えなどのリフォーム費用負担はやむを得ないでしょう。
しかし、壁紙クロスの貼替え費用全額を負担する必要はありません。
少なくとも大家さんが壁紙を張り替えなどのリフォームをしてから3年(入居からではなく)が経過していれば、価値の減少分まではあなたが負担しなくてよいのです。それが例えペットを飼っていてもです。(国土交通省のガイドラインによる)
また細かいことをあげれば、「部屋にペットの臭いが付いた」などという理由で、除菌・消臭費用を請求されることもあるかもしれません。
そういう場合でも、とにかく「リフォーム費用の明細」をもらうようにしてください。
そして、入居時に支払った保証金などの返還は要求しないのが妥当かもしれません。
それでも足りないリフォーム費用の請求の場合は、すぐにサインなどはせず、あなたが負担してよいと納得する額だけ負担することを伝えたほうがいいでしょう。
大家さんのリフォーム費用の不当な請求には、裁判で裁判官に妥当な額を算出してもらうこともでき、差額を払うだけですむ場合がほとんどです。
そして、次の引っ越し先はぜひペット可賃貸となっている物件を見つけてくださいね。
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