賃貸でも自由にリノベーションできる「オーダーメイドする賃貸」です。
今回は賃貸マンションで安心して暮らすために、鍵の交換についてご紹介します。
- 賃貸マンション退去時、鍵交換費用を敷金から差し引かれたけど納得いかない
- 賃貸契約書に「鍵の交換代2万円」という記述があるが、自分が払うべき費用なの?
- 入居中に鍵を紛失、交換した場合の費用は誰が払うの?
などが、賃貸マンションやアパートにおける「鍵の交換」の件で、特に多い質問です。これらの不安を少しでも解消するために、基本的な鍵交換の知識をまとめました。
(事例1)賃貸マンションの鍵交換、費用は借主負担?それとも大家負担?
賃貸マンションでは、前の入居者がが退去し新しい入居者が決まると、貸主(大家さん)がその部屋の鍵を新しいシリンダーに交換し、基本的には貸主である大家さんが鍵交換費用も負担する場合がほとんどです。
※借り主(入居者)が鍵を紛失したり、破損したなどの過失があった場合は別。
鍵のシリンダーを交換しないでそのまま使う大家さんもいるようですが、その場合以前の住人や関係する者が新しい入居者の部屋に合い鍵などで勝手に侵入することもできるということになってしまいます。
ですから新しいの入居者と契約する時には、シリンダー交換が済んでいる鍵を引き渡すのが、貸主の責任となります。
(事例2)賃貸マンションの鍵交換費用、退去時に請求されたら払うべき?
賃貸マンションの退去時に、鍵の交換費用を請求されたというトラブルは多くなっています。
上記でも述べましたが、賃貸マンションへの入居者が替わる時の鍵交換やシリンダー交換の費用は貸主(大家さん)が負担するというのは、基本的なことです。
※現在では賃貸における鍵交換についての法律はなく、国土交通省が平成16年に制定して改訂を重ねている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づいた対処法があります。
これは法的な効力はありませんが、賃貸関連でのトラブル訴訟で裁判になった場合は、このガイドラインに沿って判決が下されることが多くなっています。
では、退去時に鍵の交換代を請求された場合はどうすればいいのでしょうか?
賃貸マンションの入居者は基本的に鍵交換の費用を払う必要はありません。
しかし大家さんとの退去時のトラブルになるのも避けるために、「国土交通省のガイドラインに、貸主側の負担であることが書いてあるのですが・・・」と持ちかけて、貸主側とよく話し合うのが得策です。
(事例3)賃貸での鍵交換費用:契約書に借り主負担と記載があった場合は?
また賃貸物件への入居前に、契約書や重要事項説明で「鍵の交換費用は借り主が負担する」という記述がを見つけた場合や、契約時にしっかり確認せずに書面に押印したことで、退去時に鍵交換費用を請求された場合はどうしたらよいのでしょうか?
その場合は、賃貸契約書に記述され印鑑を押したからといって、それが法律的に有効であるとは限らないので、泣く泣く払う必要はありません。
賃貸トラブルでの訴訟になると過去の判例に基づいて、賃貸契約の内容が破棄されることはよくあるので安心して大丈夫でしょう。
また、新しく入居する時に、鍵を見て新しくなさそうと不安に感じたら、貸主側に「鍵は新しいものに交換済みですか?」と聞くことも大切です。
もし鍵交換していないようなら、早急に取り換えてもらうようにしましょう。でなければ安心してその部屋で暮らすことができませんから。
賃貸では、管理会社も貸主も「鍵交換での費用は貸主が負担するのが基本である」ことはたいてい分かっていることなので、借主であるあなたの負担にさせられないよう、おかしなことがあればしっかり伝えて安心して住めるようにしましょう。
参考!賃貸マンションの鍵交換費用:入居者の不注意で取り換えた場合
賃貸マンションに入居中に、鍵を紛失し自分で専門業者に依頼して鍵を交換した場合には、その費用はどうなるのでしょうか?
これは借り主(入居者)の過失によることなので、鍵交換費用は借り主の負担になってしまいます。
※国土交通省のガイドラインにも、「鍵の紛失または破損による取り換えは賃借人負担」とあるので、仕方ないでしょう。
ここで忘れてはいけないことが、紛失し自分で鍵を取り換えた場合でも、すぐに管理会社か貸主側である大家さんなどに連絡をし、合い鍵を1本渡すようにしましょう。
※紛失したなど入居者側の事情で鍵を交換する場合は、勝手に交換してしまわずに、管理会社か大家さんに事前に相談するよう、契約書に明記されていることが多いので注意しましょう。
また、賃貸マンションの部屋の鍵とあなたの身分証明書をいっしょに紛失したり、盗まれたなどの場合は、警察に届けたあと貸主側にも連絡しましょう。
あなたの借りている賃貸マンションの部屋の鍵を今すぐにでも取り換える必要があります。
拾得者がその鍵で侵入した事件もあるため、無くしたら即、管理会社または貸主に連絡することを忘れずにしてください。
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